Coda schoolでの学び方

研究者として学び合うゼミ活動

Coda schoolでは、京都大学や同志社大学で日々研究に取り組む大学生・大学院生が講師として小中高生の研究のサポートを行い、Coda式ゼミ活動を通じて小中高生一人ひとりが「研究者」として学び合う環境を構築します。

お互いが意見を出し合いながら、積極的なコミュニケーションのもとで進められていく授業の形式を「ゼミナール(ゼミ)」と呼びます。ゼミ活動は少人数で行われ、ゼミ生が主体的に研究テーマを決めた上で、ディスカッションを通して専門的な知識を深めます。

ゼミナールの語源は、ラテン語のseminarium「苗床」です。苗床とは、土をよく耕し、種が発芽しやすいように整えたところを指します。Coda式ゼミ活動は、一人ひとりが持つ研究の「種」が萌芽するための苗床となります。

Coda式ゼミ活動

一方的に「教える・教えられる」の関係ではなく、Coda式ゼミ活動では、小中高生も講師である大学生・大学院生も、互いに研究発表を行いながら、フィードバックしあい、相手の発表に意見を持ちがら質問することで、ディスカッションを通じて主体的に学び合います。

研究者は、自ら主体的に問いを立てて研究を進めます

しかし、小中高生も、大学生・大学院生も、研究者としては未熟です。
未熟だからこそ、互いに研究発表を行い、互いの研究に意見を持ち、質問やフィードバックを重ねることで、一人では得ることができなかった学びがあります。

そして、小中高生は講師も含めたゼミの仲間とともに研究者として成長します。このように、Coda式ゼミ活動では、小中高生一人ひとりの研究者としての主体性を育みます。

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受講スタイルは、対面・オンラインのハイブリッド形式で行いますので、教室に通うスタイルでも、遠方からオンラインで受講するスタイルも可能です。
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コミュニケーションツールとしては、毎回の課題に関する質問はオンラインシステム(Google Classroom)上で講師とコミュニケーションを取ることができ、授業の振替や研究全般の相談に関しては、Coda school公式LINEで個別対応いたします。

付箋を使った興味関心の言語化

Coda schoolでは、発想法であるKJ法を用いて、それぞれの興味関心を探索します。
KJ法とは、文化人類学者の川喜田二郎が発表した研究方法で、ブレインストーミング法で得た情報を付箋などに書き、同じ系統の付箋をグループ化し、同じ系統に分類されたデータを整理し、その関係性を図解化し、文章にまとめアイデアを発想する方法です。

人は、必ず何かに興味関心があります。しかし、小中高生の段階では、何に興味があるのかが分からなかったり、言語化することが難しかったり、自分自身が考えていることの関係性が理解できていなかったりします。

それを付箋にアウトプットし、机の上に並べ、関係性を吟味することで、自分でも気づけなかった新しいアイデアが生まれ、自分自身の関心に気付くことができます。そのアイデアを文章に書くことにより、自身の想いや興味を言語化することができるようになります。

プロが書いた論文に挑戦する

自分自身の興味関心が分かれば、その分野に関する研究を調べて、実際に論文を読みます。
「論文を読む」と聞くと難しく感じるかも知れませんが、小中高生が論文を読むときに重要なことは、論文を全て理解しようとするのではなく、分かりそうな部分を頑張って理解しようとするその「プロセス」です。

プロの研究者でも、自分の専門分野以外の高度な内容は分かりません。だからこそ、小中高生が論文を完璧に理解することを求めていません。今はネット検索で何でも情報が取れる社会ですが、その中で、研究のプロが書いた論文を小中高生が読んだり、その内容を理解しようとすることには価値があります

良い問いが良い研究を作る

研究には手順があります。まず、自身の興味関心から研究テーマを決め、明らかにしたい問いである「リサーチクエスチョン」を設定します。良い研究をするためには、良い問いを立てることが重要です。

そして、良い問いを作るためには、今までの研究がどこまで明らかにしてきたかを学ぶ必要があります。これを先行研究の調査と言います。そして、先人たちの積み上げてきたものを学び、その上で自らが明らかにしたいことは何かを考え、リサーチクエスチョンを設定します。

その問いに答えるためには、どのような対象を研究すればいいのか、どのような調査方法が適切なのか、どのように分析すれば明らかになるのか、ということを吟味し、研究の計画を立てます。研究計画ができれば、それを順番に実践し、明らかになった結果を研究ポスターや論文という形でまとめていきます。

そして、研究成果を他者に発表し、指摘やフィードバックをもらうことで、自分だけでは気づけなかった観点・視点を得ることができ、それによって研究はより深く、より精細になっていきます。

このような手順を繰り返すことが研究です。

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