小中高生のための大学院 Coda schoolとは?

小中高生のための大学院 Coda schoolでは、一般的な大学院の博士前期課程と同様に、2年間の研究ゼミ活動のカリキュラムを通じて研究します。

カリキュラムは2年間で4セメスターに分かれ、各セメスターの終わりに研究発表会があります。第1セメスターで研究の基礎を学び、第2セメスターで研究テーマと計画を決定。第3セメスターで調査と分析を行い、第4セメスターで論文を作成して審査を受け、合格者に修了書を授与します。

▲研究ゼミ活動の様子

研究という「武器」を小中高生に

Coda schoolが目指すゴールとは「研究という武器を小中高生が持つこと」です。
興味関心に基づき研究テーマを設定し、自ら問いを立て 、先人たちが積み上げてきた研究論文を読む。その上で、調査・分析を行い、得られた成果をまとめ、研究ポスターを作り、論文を書き上げ、世の中の人々が納得できるように発信する。

新しい知を創造する「研究」という営みを通じて、これからの社会で必要となる実践的な力、つまり「武器」を育みます。

【研究という武器】
▶️問いを自ら立てて、研究するという「主体性
▶️既知の事実を紐付け、広げ深める「発想力
▶️物事を体系的に整理し、矛盾や飛躍のない筋道を立てる「論理的思考力
▶️問いを明らかにするために、諸課題を乗り越えていく「問題解決能力
▶️自分の意見を他者に伝え、納得させるための「プレゼンテーション能力

小中高生が研究者になる

Codaとは、曲の途中から最終部まで飛ぶことを示す音楽記号です。Coda schoolには、小中高生が段階を飛び越えて大学院に「Coda」し、研究者の視点に立つという意味が込められています。ロゴは、Coda記号をベースに、縦の三本線は小・中・高の各年代を表現しています。 横の線は大学院を表し、他の線よりも長くすることで、研究・学びがこの先も伸びていく願いを込めています。

「なぜ勉強するの?」に気づく環境

誰しも、今まで一度は勉強する意義について考えたことがあると思います。学校で習う5教科の必要性や、勉強する意義を見出せないと感じる人も少なくありません。

Coda schoolでは、小中高で習う5教科の知識こそ、研究を進めたり、論文を書くために必要となると考えています。

⚫︎英語を勉強したから、海外の文献・論文を読み、理解することができる
⚫︎統計分析を行うためには、文系だろうと数学の知識は必要になる
⚫︎学術書を読んだり、論文を書いたりするためには勿論国語力は必要
⚫︎社会に存在する問題や事象を研究する上で社会科の知識は必要である
⚫︎理科の対照実験の考え方は、比較研究を行う上で重要になる

このように、小中高と習ってきた5教科の知識は、研究をする上で重要であり、研究に取り組むからこそ、5教科の重要性に気づくことができます。Coda schoolでは、研究活動を通して、勉強する意義・学ぶ意義という本質にフォーカスしていきます。

小中高生のための大学院 Coda schoolのこれから

Coda school は、小中高生が研究を通じて自分の意見を自由に表現できる社会を目指します。研究は、先人の知見を基に、未解明の課題を明らかにする過程であり、小中高生はこの過程で思考を深め、論理的にまとめて他者に伝える力を育みます。

Coda schoolの存在によって、彼らは自由に意見を表現する場を得ることができます。これは、国連の子どもの権利条約にある「子どもの意見の尊重」を実現するものです。小中高生が研究者として活動することで、自らの意見を述べる機会が増えます。研究には年齢は関係ない。時には小さな研究者の「仮説」が社会を変えることもあるでしょう。

▲小中高生のための大学院 Coda school 夏の研究発表会2024

私たちはこの思想を広げ、ソーシャル・イノベーションを実現していきます。まず、問いを立てる力を身につけ、研究成果を論文として執筆する小中高生を育てる。次に、小さな研究者が様々な学会に挑戦する。小中高生たちは研究テーマに応じた学会に所属し、研究者として積極的に学会発表する。それによって、小中高生が研究を通じて自分の意見を自由に表現できる社会へと、小中高生もまた研究発表することが一般化する未来を目指します。

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