研究という「武器」を小中高生に

Coda schoolが目指すゴールとは「研究という武器を小中高生が持つこと」です。
興味関心に基づき研究テーマを設定し、自ら問いを立て 、先人たちが積み上げてきた研究論文を読む。その上で、調査・分析を行い、得られた成果をまとめ、研究ポスターを作り、論文を書き上げ、世の中の人々が納得できるように発信する。

新しい知を創造する「研究」という営みを通じて、これからの社会で必要となる実践的な力、つまり「武器」を育みます。

【研究という武器】
▶️問いを自ら立てて、研究するという「主体性
▶️既知の事実を紐付け、広げ深める「発想力
▶️物事を体系的に整理し、矛盾や飛躍のない筋道を立てる「論理的思考力
▶️問いを明らかにするために、諸課題を乗り越えていく「問題解決能力
▶️自分の意見を他者に伝え、納得させるための「プレゼンテーション能力

小中高生が研究者になる

Codaとは、曲の途中から最終部まで飛ぶことを示す音楽記号です。Coda schoolには、小中高生が段階を飛び越えて大学院に「Coda」し、研究者の視点に立つという意味が込められています。ロゴは、Coda記号をベースに、縦の三本線は小・中・高の各年代を表現しています。 横の線は大学院を表し、他の線よりも長くすることで、研究・学びがこの先も伸びていく願いを込めています。

「なぜ勉強するの?」に気づく環境

誰しも、今まで一度は勉強する意義について考えたことがあると思います。学校で習う5教科の必要性や、勉強する意義を見出せないと感じる人も少なくありません。

Coda schoolでは、小中高で習う5教科の知識こそ、研究を進めたり、論文を書くために必要となると考えています。

⚫︎英語を勉強したから、海外の文献・論文を読み、理解することができる
⚫︎統計分析を行うためには、文系だろうと数学の知識は必要になる
⚫︎学術書を読んだり、論文を書いたりするためには勿論国語力は必要
⚫︎社会に存在する問題や事象を研究する上で社会科の知識は必要である
⚫︎理科の対照実験の考え方は、比較研究を行う上で重要になる

このように、小中高と習ってきた5教科の知識は、研究をする上で重要であり、研究に取り組むからこそ、5教科の重要性に気づくことができます。Coda schoolでは、研究活動を通して、勉強する意義・学ぶ意義という本質にフォーカスしていきます。

研究は「新しい知を生み出す営み」

西洋のメタファーに「巨人の肩の上に立つ」という言葉があります。先人たちが積み重ねた発見の上に新しい発見をすることを意味します。過去の人たちが様々な研究を行い、人生をかけて挑戦した結果、今の世の中があります。巨人の肩の上に立つからこそ見える景色があり、先人たちの発見・知見を学ぶことで世界が広がっていきます。それこそが研究の本質であり、面白さです。

昨今、探究学習が学校や塾などの私教育において取り入れられていますが、Coda schoolは探究学習塾ではありません。Coda schoolでは、小中高生が自らの興味関心からテーマを設定し、一人の研究者として「研究」を行います。

探究学習は、小中高生の理解に合わせて学習を進めていきますが、Coda schoolでは受講生一人ひとりが研究者として、主体的に研究テーマを決め、論文を読み、専門的な知識をもとに調査・分析を行います。

研究と探究はよく似た概念ですが、決定的に違うことがあります。それは、研究は「新しい知を生み出す営み」であるということです。新しい知を生み出すためには、まず先人たちが積み上げてきた知を理解する必要があります。

この行為が探究にあたります。研究は探究のその先をいきます。先人たちが積み上げてきた知の上に、自らが明らかにした「知」を積み上げることが研究です。

Coda schoolでは、小中高生が研究を行うことができる日本で唯一の「小中高生のための大学院」です。

新たな「価値」を創造する小中高生が生まれる社会

Coda schoolは、小中高生が研究し発表することが当たり前になる社会を目指しています。

現代社会はインターネット・情報通信ネットワークが発達し、かつては巨大な機械であったコンピュータも、手に収まるスマートフォンとして多くの人が利用しています。その結果、誰でも簡単に情報にアクセスすることができるようになり、SNSの発達により個人が情報を発信できるようになりました。そして、今ではAIがインターネットの情報をまとめ、それを自然な文章として書き上げ、レポートすることがテクノロジーの進化によって可能となりました。

日本が目指すべき未来社会として、政府は2016年の第5期科学技術基本計画において、Society 5.0を提唱しました。Society 5.0とは、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会です。

これからの社会では、AIやビッグデータ、IoTなどのテクノロジーを駆使した上で、人間が持つ創造性を発揮し、新たな「価値」を創出できる人が求められています。

テクノロジーによって、情報へのアクセスが容易になり、誰でも情報を発信できるようになった結果、それを扱うための情報リテラシーが重要となりました。

Coda schoolでは、ネット検索で簡単に見つかる情報ではなく、世の中に発信されている研究者が書いた“プロ”の論文から情報を獲得します。その分野における知識や最新の情報、現状や課題を自分の目で見て、自分の頭で理解し、それを元に研究を行います。

研究を進める上で、現状を整理・理解することは重要であり、その学問が世の中にある現象・原則をどこまで明らかにしているのか、何が明らかになっていないのかを理解することによって、問いが生まれ、新たな知を生み出すきっかけとなります。

研究とは、新たな「知」を生み出す活動です。
先人たちが残してきた知見を理解した上で、自ら問いを立てて、主体的にその問いを明らかにするために、研究者は人生をかけます。

今まで世の中になかった新たな「知」の発見は、とても「価値」のあることです。
つまり、研究とは、新たな「価値」を創造する営みとも言えます。

小中高生が、自分自身の興味関心から研究を行い、その過程で主体性を獲得し、自分の頭で考える思考力を育み、新たな知を発見し、世の中に発信し他者を説得していく。

Coda schoolでは、研究という「武器」を獲得した小中高生が増える社会を目指します。

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